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中国がASAT(対衛星攻撃)試験を実施したとさ…

2007/1/17日版のAviation week&space technologyによると…http://www.aviationnow.com/avnow/news/channel_awst_story.jsp?id=news/CHI01177.xml←アビエーションウィークの元記事。
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200701191525←テクノバーンの関連記事。
中国が弾道ミサイルを使用した衛星攻撃試験を行ったそうです。高度約850kmの軌道にある旧式の気象衛星目掛けて弾道ミサイルに備えたKE(キネティックエナジー)弾頭を衝突させたそうです。KE弾頭とは日本の技本が2006年12月にテストの模様を発表したものと同様のもんです。
http://duskman.blog59.fc2.com/blog-entry-15.html←つくづく手前味噌でアレですけど、このブログでのKE弾頭試験の紹介。
これは明らかに日米が共同開発するミサイル防衛(MD)計画に対する中国側の対抗実験といえるんですが…日米配備するMDシステムの仮想敵に関して言うと、何時崩壊するとも言えぬ北朝鮮より、中国に関する動向にどうしても注意が集中するわけで…宇宙空間に無駄なゴミをばら撒くなよと思ったりするわけです。今の世界にはプラネテスのようなデブリ回収業は無いんですから…中国が今回テストに成功したレベルの実験は、米国では1985年に行われていたそうです。衛星攻撃の手段としては、レーザーや電磁波を用いた各種エネルギービーム兵器、軌道上で核弾頭を爆発させてEMPを発生させて電子機器を焼き切る方法などがありますが…物体と物体を衝突させる方法は、一番ゴミが発生させる可能性が高いのです。何より衝突の衝撃で宇宙空間に広がるゴミの量が、エナジー兵器だけであれば、破壊された衛星の分だけですが、これにKE弾頭が加わればその分だけ増えますから。宇宙軌道環境の悪影響も余計あるんじゃないかと。ちなみに中国や米国は、地上から弱い出力のレーザーを衛星に照射して、衛星の電子機器…主に電子光学機器だろう…を破壊するソフトキル攻撃の手法が確立されています。日本では天体観測時に大気中にレーザーを照射して、空気中の塵などを蒸発させ、焦点をすっきりさせるという手法がありますが、その目標が衛星に代われば、瞬時に攻撃手段になるわけですね。同じように日米で共同開発しているMDも到達高度に限界…当初目標数値は高度100km…はありますが、衛星を攻撃することも出来るわけで。開発の念頭に置く当初目的以外にも、こんなことにも利用できるよと言う方法が色々想像ですきます。しかしどちらにせよ、中国も現在日米がMDで研究しているKEシステムに対抗するためにKEシステムを念頭に置き始めたのならば、こちらもそれより一歩進めたエナジーウェポン(ジャンボ機を改造した空中レーザー砲台AL-1システムなど)の開発を促進することになるのでしょう。過去のSDI計画の残滓がそのまま中国に向けられることになるんでしょうか。

…追記…

この実験で発生したスペースデブリは、大小合わせて200万個だそうです。おい、この後の後始末…掃除を如何するんだよと…他の衛星がデブリに衝突してクラッシュが連鎖するケスラー・シンドロームにならないだろうな?…。

  1. 2007/01/20(土) 11:11:11|
  2. ミリタリー

自分、こんな本を読んでます…その2

日に日に増して暇を持て余しているミン・ツーシェでございます。さて今日は近所の本屋で定期購読している軍事研究の最新号(2007年2月号)を仕入れてまいりました。札幌は本州より2日遅れなので、やっぱりタイムリーな反応とはいきませんが…内容を掻い摘んでみましょう。
http://gunken.jp/blog/←軍事研究のサイト
軍事研究2007年2月号

↑軍事研究2007年2月号の写真。
この雑誌に関する印象と言うと、それぞれの分野の専門誌(航空・艦船・陸上)に比べると発売時期が2週間ほど遅いくせに、内容情報の鮮度に欠ける面があり、その書き方には違和感もあるのですが、それでも尚、わが道を行くという雑誌のスタイルを変えないところは個人的に買っています。
さてこの号の巻頭グラビアには米海軍の次世代計画に倣った…というかパクッタ…としか良い用の無い御仏蘭西海軍の次世代艦船の写真が幾つか載っていましたが、例えばメーカーと海軍が2020年代のステルス艦船として計画していると言うスウォードシップとは、米海軍のズムウォルト級DDXにトリマラン船体を取り入れたようなイメージです。多分、現段階では単なるイメージだろうと思うけれど、ズムウォルトが先鞭を付けたタンプルホームのデザインは、次世代の戦闘艦艇の基本形として受け入れられつつあるのかなと思ってみたりします。同じページには、次世代用のオペレーターステーションや指揮センターのコンセプトが掲載されていましたが、壁一面を高精細なフルカラー表示スクリーンにして、オペレーターの椅子とコンソールスクリーンを一体化したデザインでしたが、これに似たようなデザインはアニメなどにも散見されるものですが、これを見ると現実も空想世界のアニメデザインに追いついてきたと言うか、これ以上のデザイン的な進化も頭打ちになってしまうのかなと思ってみたり…ちょっと複雑です。ドキドキするようなデザインとか、アイデアへの出会いが欲しい今日この頃です。新型空母PA2型のイメージは、英海軍の新型空母と同じ双子艦橋を持つ形式ですけれど、米海軍では過去に艦橋をど真ん中に持ってきて、その両サイドに斜め飛行甲板を持ってくるというデザインがあったんですが、ああ言うちょっとした趣向を凝らした空母もあって良いと思うんですが、そう云うのはどちらかと言うと、空母に関する新機軸を次々と生み出した西欧海軍(特に英海軍)にもっと発揮してもらいたいところです。水中の潜水艦から頭上をうるさく飛び回る敵の対潜航空機に対する反撃手段として格闘戦用のミサイルであるMICAの水中発射型のイメージが載せられていましたが、この分野では米国でもAIM-9Xサイドワインダーの垂直発射型もテストされたり、ドイツ主導ではIRIS-Tを転用したIDASと呼ばれるシステムを開発しているようなので、将来的には海上自衛隊の潜水艦もこの類の対空ミサイルシステムを擁するようになるのでしょうが、そもそも潜水艦が哨戒機に対して反撃した時点で、自分の位置を暴露するようなものですから、このようなミサイルをキャプター機雷のように予め敷設させるとか、行動を共にする無人潜航艇に搭載するとか、とにかく要である潜水艦の身を護るシステムとしては、自分から積極的に使うべき攻撃オプションではないでしょう。もし自分の位置を露呈させてしまえば、あっという間に敵の対潜航空機が群がってくる間に、水中を行く潜水艦が移動できる距離などは、たかが知れているわけですから。この手の対空ミサイルを用いた実力行使をしてしまった後では、逃げ場は無いでしょう。自己位置露呈で逃げることが難しくなるというのでは、使いどころを選ぶ兵器となるのは想像に難くありません。

欧州の無人航空機の特集がありましたが、この分野に関して言うと、中身はともかく、米国製に比べれば西欧の機体の方がバリエーションに富んでいるようです。そりゃ開発メーカーがアメリカに比べれば多いですから、それだけアイデアも多くなると思うのですが、翻って日本の場合は、もう少しこの分野に注力しても良いのではと思ってみたり。確かに空中発射式の無人機をベースに着陸機能を付加した改良計画が防衛省の技術研究本部で行われていますが、この分野では日本はさほど他国に遅れを取らないような気もするのですが、果たして実機製作に移行するか現段階では不透明なATD-X(心神)をいっそのこと無人の実験機として製作してみるのも手ではと思ってみたりしました。

他にも次世代の水上艦艇の特集を行っていました。DD-1000ズムウォルトを頂点に各国の個性的な艦の比較がなされていました。それで日本からの登場はあたご級イージス護衛艦だけでしたが、計画段階とは言え、DD19も加えて欲しかったなと言う印象があります。比較するとDD19は諸外国の主要艦に比べるとミサイルなどの搭載数が少ないので、打撃力では劣るでしょうし、ステルスデザインという点でもズムウォルトクラスには比べるべくもありません。いや、比較する方が可哀想と言うものでしょうか。艦橋と後部格納庫上の前後にレーダーパネルを分散配置させるなどそのデザインは、遅れてきたアーレイバーグ級といった印象を受けますね。その大人しい外面ではなく、内部に秘められた戦闘能力のポテンシャルが一体どの程度なのか…弾頭ミサイル迎撃に当たるイージス護衛艦を護衛するミニイージス護衛艦であるDD19ですが、一時はSPY-1Fになると見られていたレーダーシステムも当初見込みのFCS-3回改型に落ち着いたようですが、主要武器のミサイルは当初計画にあったSM-2ミサイルの搭載は予算面から難しいようでESSMのみのようです。無論、SM-2は搭載可能でしょうが。イージス艦に弾道ミサイル迎撃用のSM-3シリーズを搭載する関係で、イージス艦に搭載できなくなった艦隊防空用のSM-2をDD19に振り分けるという選択も可能でしょう。しかし品質はある程度確保されているようなので、後は艦隊の数という問題になりますが、果たしてこの19DDは何隻建造されるのか?…一説では4隻という話もあるので、これでは海上自衛隊の艦隊戦力維持もままなりませんが、西側諸国が艦艇の更新に励む中で、韓国と中国の増強は日本以上に海軍戦力の増強に勤しんでいますから、日本も日米同盟があるからと言って安泰と言うわけでもないでしょう。

他にも色々な記事があったのですが、まだ読み足りないので割愛するとして、巻末にロシア軍のこれからだとか、北方領土絡みの話がありました。北海道民の端くれとして少しだけ興味を持ちました。ロシア軍関連の記事では、ロシアの軍備が再び増加局面に入っているとありました。これは凋落して兵器更新もままならなかったロシア軍が、昨今の原油高で財源に余裕のある今のうちに、少々無理しているという分析でしたが、妥当な意見だと思いたいですね。中国とこれ以上連帯を強化して日米同盟に拮抗されても困りますからね。さて北方領土の記事に関してですが、我が北海道は都合上、冷戦時代から続く北方領土の絡みで、ロシアの動静がローカル版のニュースとして取り上げられることが多いのですが、それは韓国と海峡を挟む対馬や、台湾・中国と海を挟むオキナワなどのローカルネットでもそうだと思うのですが(←あくまでも個人的な想像です)、全国ネットでは取り上げられないそれらの隣国絡みの小さな話題に接する機会が内地の人たちに比べれば若干多いかもしれません。かと言って自分は北方領土の返還に関して大した思い入れもありません。別に北方領土なんて返還されてきたところで、日本の縄張りが少し増えるくらいにしか思えません。それより大事なのは日本がこれ以上、隣国に現有する縄張りを踏み躙られないようにすることが肝要なんですから。そこでふと思ったのは、日本人自体が減少局面に入っている現在では、社会的な活力もそうですが、逆に人口増大の局面にある民族グループが近くにあれば、その民族集団からの人口流入を含めた様々な圧力があるだろうということです。それが今の中国と日本の緊張になっているのかなと思ったり…その頭数の相関関係が、一方的な民族の消滅や併合、もっと緩やかなレベルでの和合など様々な段階があるわけですが、結果として起こるのは民族同士の交雑・混血の誕生です。現在の北方領土に居留するロシア人は僅かです。この程度の数であれば、こちらは多勢ですから呑み込むのも容易いかもしれません。日本人が新しく入植して現地のロシア人全員と関係を持ったとしても、次の世代には新しいハーフの子供たちが出来るわけです。ただし今の日本人の不甲斐無さから考えると…ロシア人男性×日本人女性はともかく、ロシア人女性を日本人男性が性的に満足させることが出来るかと言えば…(?)でしょうか。こんな理由から日本民族が、ロシア民族を北方領土のようなごく限られたエリアにおいても呑み込むことは難しいのではないかと想像しました。そう云う点では、何事にもがつがつしている今の中国人の方に分があるでしょうかね。ただし中国も2030年代には、日本と同じように人口減少の局面に入るそうなので、今のうちという声もあるようです。その後はインドが人口世界一の栄冠を手にするのだと予測されていますね。だから稼げるうちに何事もやっちまおうという中国の姿勢が、日本も含む世界中からの顰蹙を買っているのでしょう。そんな中国の姿勢がオキナワの南西方向・東シナ海の資源採掘で如実に現れてるわけですし、同じ資源絡みでは我が北海道のさらに北方では…日本企業も出資していたサハリン2で、良いところまで出来た設備をロシア側に分捕られましたから。美味しいところで、鳶に油揚げを攫われたというところでしょうか。もう少し日本人も狡猾になれないものかと思うんですが…現代のお人好な日本人も、次世代の日本人には、仇にしかならないような気がします。そんな鬱憤を、北方領土を日本人とロシア人のハーレムにすることで発散出来ないかという観点から妄想してみたのですが、否定的な結論に至るにつれて余計に鬱憤が溜まっちゃいましたね。
  1. 2007/01/14(日) 22:22:22|
  2. ミリタリー

自分、こんなサイトが好きです…その2

米陸軍のFCS(Future Combat System)計画のサイトは、先月のブログ記事にも載せましたが、今回はそのサイトに見られるコンセプトビデオの一部から…http://www.army.mil/fcs/
他にもシステムのインテグレーションを司るメインコンストラクターのボーイング社のサイトなどの一部には、FCS部隊のシミュレーションビデオが幾つか公開されております。
http://www.boeing.com/defense-space/ic/fcs/bia/index.html
↓ちなみに下のサイトがボーイングのFCS関連のビデオコーナー。
http://www.boeing.com/defense-space/ic/fcs/bia/videos.html
FCS計画の次世代アイテム

[これらの視聴にはwinのmedia player http://www.microsoft.com/windows/windowsmedia/default.mspxのプラグインが必要。]
これはボーイング社のFCSサイトにあるもの。上の写真には情報用のタブレット端末を持つ兵士とともに、無人ヘリ、知能化地雷、偵察用携帯UAV、迫撃砲用の砲塔、歩兵戦闘車、自走砲とそのプロトタイプの射撃シーン、自走迫撃砲、ロボット試験車両、地雷処理・物資輸送・戦闘支援用の各種ロボット車両、コマンドポスト車両、垂直発射のミサイルコンテナを載せたトラック、前線観測車両、戦車回収車、戦車、戦場救急用の医療搬送車、これら有人車両の試験用MGV、そのコックピット、観測用投下式センサーなどが同居しております。これらは後述する実写版のFCSシミュレーション・シナリオに出てきます。ボーイング社のサイトを例に取ると、FCSのシミュレーションシナリオは、シナリオ別に分けて9つ。それらはCG版と実写版に大きく分けることが出来ます。実写版はそれらCG版に比べると量が多いのが特徴。その差異を見比べるのも中々面白いものでした。まぁ要は装備品の間違い探しなんですが、CG物と実写版の違いは幾つかあります。例えば兵士の装具。CG版の兵士のヘルメットは、カメラセンサーが側頭の両サイドにありますが、実写版ではヘルメットの前端部に一つに纏められています。それが上の写真の右端に2人居る兵士のヘルメットに現れています。他にもCG版では兵士が電子ペーパータイプの携帯端末を使用したりしていますが、実写版の携帯端末はタブレットタイプのパソコンです。画面内容は大差は無かったのですが、表示媒体がCG版では実写版より先進的でありました。今の電子ペーパーは、市場に出回り始めたばかりで、普及はまだまだです。現代の液晶表示装置を駆逐するには時間が掛かるのではないでしょうか。小銃もCG版では良く判らない代物でしたが、実写版では今のM4カービンタイプなど現状の銃器と同系統に見受けました(←自分は銃はからきしダメ)。実写版はよりリアリティを出すためかどうかは知りませんが、これらのシナリオが想定する2014年は今から7年後ですから、今の銃火器が劇的に変化することは無いでしょう。次世代の小銃に選定されたはずのXM8…H&K社製K36カービンをベースにした改良型…が出てこなかったのは疑問ですが、まだXM8の採用は本決まりではないのかもしれません。しかしこれらの中で特に印象的だったのは、車両に乗っていた乗員たちは完全にタッチパネル・スクリーンの画面上で戦闘に参加していたと言うこと。砲弾の放物線やロボットの移動先の指定など、画面の表示領域を指でなぞり、戦場の動く光景を描いていました。他にもM2ブラッドレーの後釜であるFCSの歩兵戦闘車は、爆発反応装甲と思われるサイドパネルがぼこんと大きく車体の両サイドにあり、路地に入るときに塀に擦り付けているシーンがありましたが、伝統的な市街地では、取り回しに苦労しそう。それに加わることになるロボット車両が、2014年ころまでシミュレーションで描かれたような知能レベルにまで到達できるのか判然としません。ちなみに米国では野外の無人自律走行には成功しているのですが、市街地での試験開催はまだのようで、
↓下の記事がそのネタ記事。
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200609051641&ts=9e1fbca2413837623dbb612141c8a7a4cca90df7
またやるみたいですね。このFCS計画の戦闘ロボットに二足歩行兵器が登場していないのが、非常に口惜しい点ですが、コンピューターマップ画面上で刻一刻と変化する戦場をモニターしながらパネル画面を指先で触れてオプションを選択していく光景は、過去のロボットアニメの世界を体現しています。それだけでも自分としては萌えるものがあります。こんな変革を自らやってしまうアメリカ軍は凄い…とは思うんだけど、この辺りが限界なのかな?、とも思ってみたり。物理的背景が単純で兵器が広域に分散する空や海と違い、陸は地形が複雑で狭いエリアに敵味方が複数犇めく状況では、情報のデータ量が膨大になって処理に必要なコンピューターもネットインフラも高速な代物が必要になっています。それを遅滞無く実現できれば、ホントに凄いもんですが、これらのシミュレーション・シナリオを実戦活用できるように構築出来るのか見物です。取り敢えずこのような巨大な兵器体系のシステム開発は膨大な開発コストが必要ですから、先導はアメリカに任せておいて、日本は追かず離れずの距離感で後追いをするのが賢明でしょうか。日米同盟の恩恵として陸上自衛隊向けにも安く売って貰えれば助かるんじゃなかろうかと思います。前にも言いましたが、特段ブラックボックス的な要素の少ない汎用技術の集積物なので、ライセンス生産をするにもF-22ラプタンのようなハードルは無いんではないかと…
さて話はかなり変わりますが、この手の兵器開発に膨大な投資をしなければ、アメリカは世界唯一の軍事大国としてのポジションを維持できないわけですし、そのせいで世界中から憧れと同時に憎悪も買うことになるわけで…超大国として振舞うアメリカという国は、世界的に損な役割だなぁとつくづく思います。かつての大日本帝国もそれを単独でやろうとして失敗したわけですから。頭一つ頭抜けていると、国際世間の風当たりも強くなります。そう考えると、今のアメリカの苦悩もかつての大日本帝国時代の立場に通じるところがあるような無いような。戦後の日本はアメリカの与えてくれた平和憲法を口実に、冷戦期はヤバイことから逃げてこれたのですが、これからもそれが可能かどうかといわれると…やっぱり中国や朝鮮半島と言ったお隣さんの問題が顕在化している現状では、日本も座視するわけには行きませんから難しいでしょう。将来的には日米同盟以外にも、韓国や台湾、豪州、ASEANなどとの多国間同盟や、中国も加味した軍縮などが進めば良いですけれど、今の日本や周辺諸国の政権状態では難しいでしょうか?。軍備に金を賭けないで済ますには、各国で応分にリスクを分担する同盟を結ぶことが手近な手段ですね。ただしこれは明らかに集団的自衛権に関わるので、すんなりとはいかないでしょうが、少子高齢化の中では、将来的に徴兵制も復活なんてちらほら言われ出している昨今、兵士のなり手を十分に確保できない国は、軍隊の自動化・ロボット化に邁進すると同時に、軍事的にもコストを賭けていられない中では、集団的自衛権云々の局所的な机上の議論も、切実に迫ってくれば、現実的な集団的自衛権の実行選択をせざるを得なくなるでしょうか。
  1. 2007/01/06(土) 15:30:00|
  2. ミリタリー

C-X&P-Xについて…

 2006年も間も無く区切りを迎えます…時の経つのは早いもので…
さてアケオマの時間に向かってどんどんタイムカウントは進むわけで、明けて2007年の3月には国産のジェット機が2機種のプロトタイプが揃ってロールアウトする予定でございます。川崎重工を中心に開発中の航空自衛隊向け輸送機C-Xと海上自衛隊向け哨戒機P-Xですね。
C-X

↑C-X模型
C-X透視図
↑C-X透視図
P-X

↑P-X模型
P-X透視図
↑P-X透視図
そいでその形式番号はどうなるのかしらん?、とふと想像したわけです。C-Xは多分、C-1に続く国産輸送機だから"C-2"で落ち着くと思うけれど、問題はP-Xですね。P-3Cの後継機だから"P-4"というのも…何となくしっくり来ない。だって国産の哨戒機は初めてだから、番号から言えば悲願の国産哨戒機らしいので"P-1"ということになるが、現用のP-3Cから数字が若返るのもどうかと思うわけで…当て馬的に"P-21"というのはどうだろう?…21世紀に開発された哨戒機ということで。
 これら2機種のドンガラだけを見比べると、新規開発の機体とは思えないほど、デザインがオーソドックスで新鮮味が今一つ。リスクを冒せない事情もありそうだが。今更だけれども、ボーイングのC-17やP-8を買えという選択も個人的には、アリだと思う…C-17はC-Xの2倍のペイロード(C-Xの30t台に対してC-17は70t台)。P-8はP-Xと搭載機材が共通化される(主に対潜機材やデータリンク。ただP-X開発当初はP-8の開発は煮詰まっていなかった)。アメリカもFS-X開発時に日本に日米共同開発を強制した強引さも無いので、さっさとC-XとP-Xの開発に進んだですが、米国もあまりこの手の機体の開発には、戦闘機のように四の五の言う神経質さは無いようだ。確かに技術的なトピックスも細々したことを除けば全体的には乏しい。P-Xが操縦系統にフライバイライト(フライバイワイヤーの電気信号・電線の組み合わせを、レーザー・光ファイバーの組み合わせに置き換えたもの)を採用したり、国産開発のAESAレーダーを機首に装着するとか…くらいだ。これまでの開発は比較的順調なようだが、C-Xの場合はそれほど遅延することは無いと思うけれど、電子システムの塊であるP-Xの方は遅滞無く進むのか、ちょっと心配である。かつてのFS-X/現F-2が機体強度不足や、目玉のAESAシステムを採用した火器管制システムのトラブルに悩まされたのは記憶に新しいところだ。
 ところで昨今、このC-XとP-Xの民間利用が盛んに喧伝されているが、他にもUS-2やMJやホンダジェットと言った国産旅客機がこの期に及んでぞろぞろと出てきた。オーダーメイドに近いビジネス機であるホンダジェットや、飛行艇であるUS-2、貨物輸送機のC-Xの3種類は別として、MJとP-Xを原型にした民間旅客機に関して言うと…何で一つに出来ないのかなという思いが強い。P-X開発の直前にも経産省は、これをYS-Xにしたかったようだが、どうにもお流れになっている。そして日本の各航空機メーカーがまたも、個別にアピールしている。これを見ると(?)と首を傾げたくなる。技術的には標準的なものを作れるのだが、果たしてその販売網を世界スケールで構築できるほど日本航空産業は規模が無い。それが過去のYS-11の教訓のはずなのだが…国内企業を整理統合して体力を強化し、それでも足りなければ何処かの国とタイアップしていくとか、やれることはあると思うんだけど…このままでは、またせっかくのこれらの民間機・旅客機開発も雲散霧消しそうで暗い気持ちになってしまうなぁ。もっと確りしてよと思うわけです。
  1. 2006/12/31(日) 15:51:16|
  2. ミリタリー

超陸戦兵器とは(?)…

 先日…と言っても2週間ほど前…近くの本屋で、「超陸戦兵器」(アリアドネ企画・河津幸英著)といういか燃えなタイトルの本を仕入れた。以下のような装丁の代物。
tyou

内容と言えば、二千五年当たりの軍事研究が特集した米陸軍の次世代計画FCS(Future Combat System)関連記事の総集編である。それなりに面白かったんだが、ほとんど同じ記事をそのまま転載している割には値段が高いと思った。それに内容的には米陸軍のFCS計画のサイトと共通項がある。そんでその米陸軍のFCSのリンク先は以下の通り。
http://www.army.mil/fcs/
英語力の弱いオイラにはどうもちんぷんかんぷんだが、英語がわからなくても、ちょっとした動画ビデオが再生できるので楽しめる。何だか容量は食うが、ゲームも無料でダウンロードできるようだ。オイラのパソコンは要求されるスペックに対して性能的に乏しいので、取り込みはしていないが、好きな人は試してみると好いかも。

さてFCS計画の概略を知るだけでも、資料的な価値はあると思う本書だけれど(←価格が高い)、基本的には重量級の機甲師団から、中量級の空輸が可能な空挺に近い旅団を作ろうと言う構想のFCS。ただし現行師団の重車両は主力戦車のM1やM88A2戦車回収車の60tクラスを例外として10~30t台である。翻ってFCSの車両を見ると平均して20tクラス。車種別に見れば、現行の車両から増えるものもある。要は共通の車体を採用して部品調達といったもろもろの効率を追求することが主眼のようだ。発想自体は悪くない。将来的には主力戦闘車両のダウンサイズは趨勢だと思うけど、イラク戦における市街地戦闘では、60t超級のM1戦車でさえ破壊されて、鈍重な装甲車両の脆さを露呈している中でFCSに先駆けて導入されたストライカーの装甲の貧弱性は想像に難くない。それでFCSも重量規制を緩和して、その分だけ装甲量を増やしている。対戦車ロケット弾対策は、リアクティブアーマーやアクティブアーマーである程度確保しているようだが、高速の運動エネルギー貫通弾や、地雷のような手作りの仕掛け爆弾に関してはお手上げのようだ。車両の装甲を増やせば増やすほど、狭隘な市街地では身動きが取れなくなってしまうから、FCSが目指したトレンド方針とは逆行する。装甲を増やすだけの受身対策よりは、こちらからいち早く能動的に、ネットワークを介して敵を見つけ出すか…先手必勝で相手を制する以外に手は無さそうである。そのためには一段とロボットの数を増やさねばなるまい。例えば爆弾の匂いを嗅ぎ付けるようなロボット犬やロボット蜂を、それこそ無数に持ち込むような事態が実現しない限りは、安全は確保できないのかもしれない。
FCSのサイトで見た動画でもやはり分散展開したユニット同士がネットワークでリンクして戦場全体を支配するという形である。ただしこのネットワークがジャミングされたり、現在より大容量のデータを高速でやり取りするネットインフラ自体の安定性や堅牢性がどの程度担保されるのか良くわからない。
FCS開発の目玉である自動化推進の中で、ロボット車両に大事な自動運転システムの開発がロボットカーレース開催に象徴されているように進み始めているので、初歩的なロボット戦闘車両は何とか実現できそうだ。しかしロボット車両と歩兵が一緒に行動中に敵の銃撃を受けたとして、歩兵がロボット車両を楯代わりにしようとしたら、ロボット車両のFCSが自動的に攻撃回避を優先したために、歩兵を置き去りにしてしまい、結果的にロボット車両は無事、歩兵は傷ついたみたいなシナリオも考えられなくはない。素人考えだが、このようなクルティカルな戦況での行動は、ロボットの自動運転モードが取り敢えず実用化されたとしても、人による遠隔操作が無ければ、ロボットの行動はまだまだ信用できないように思える。それにターミネーターに近いヒューマノイドロボットに関しては一切、登場していないのは寂しい限り。この分野に関しては是非とも日本に実現して欲しいところ。
主役になる有人の戦闘車両は共通の車体で、両輪にゴムクローラーを履いた装軌式を採用している。ハイブリット駆動システムと2マンクルーシフトのグラスコックピットという高級なシステムだ。日本も新戦車や機動戦闘車を個別に一から開発するくらいなら、このFCS計画に一口乗ってみるのも手かと思う。
新戦車(TK-X)
↑新戦車の想像図
機動戦闘車
↑機動戦闘車の想像図
FCSの情報が開発段階から比較的オープンになっているのは、ステルス機開発のようにブラックボックス的な要素が無いからだろうが、誰でもアクセス可能な汎用技術は日本の得意とするところ。案外、対等な日米共同開発になるのではないかと思う。ただ従来のようにアメリカが主で日本が従と言う立場からすれば、自前で出来ることは自前主義でやりたいのも判るが、先細りの予算の中では生産コストや研究開発の諸々のコストダウンが大事だ。共同開発の方が技術の他流試合も出来て得るものも大きいと思うのだが…。
技本の先進歩兵装具
↑技術研究本部で開発中の先進装具
FCSの次世代歩兵装具であるFFW(Future Force Warrior)は、モバイルの通信機器を満載した格好であることに変わりは無いが、それに対応する日本の技術研究本部の物は、まだ開発途上であるせいか、既製品を寄せ集めた感じ。FFWに比べればその洗練度は…である。
リアライブ・空気式のロボットスーツ
↑松下製の空気式パワーアシストシステム
サイバー大ン者のロボットスーツ
↑世界的に有名になったロボットスーツHALシリーズ。
それより上の例にあるようなロボットスーツの応用は、このFCSの本中では具体的にはまだ見えてこない。アメリカの国防総省から技術協力の以来を受けたと言う日本のロボットスーツは介護向け作られているが、米国が機械化歩兵向けにしている研究開発はどの程度進んでいるのか、興味のあるところである。このようにデジタル化の最先端を着々と進む同盟軍アメリカに対し、日本の陸上自衛隊のデジタル化の現状は、米陸軍に比べれば10年程度遅れているとされているが、共通のソフトウェア無線機を日米で共同開発するとされているので、そのギャップをキャッチアップするのは、技術的には比較的容易に達成可能と思うが、後は予算的なモノだろう。この分野もやはりしばらくは、アメリカの支配に置かれるのは間違いないだろう。日本から発信されるアプローチというのは、ほとんど無いに等しいので…。

  1. 2006/12/26(火) 18:30:00|
  2. ミリタリー
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