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次期輸送機(C-X)と、次期哨戒機(P-X)

C-X飛行試験用初号機

P-X飛行試験用初号機

(↓下が防衛省技術研究本部・TRDIのサイトへのリンク)
http://www.mod.go.jp/trdi/topics.html
 さてさて…今日は5月3日…憲法記念日であり、ゴミの日であり、オイラが所属するS学会でも創立の記念日ざます…要するに色々と意味を重ねた祝日ってことです。そんな国民の祝日の本日ですが、オイラはホリデイもエブリデイも関係なく、駐車場の交通誘導で脚がくたくたになっております。
 憲法危険日…憲法改正に絡んだ国民投票の議論が多い昨今(…オイラ個人としては基本的に選挙権以外に国民投票という選択肢が出来るのは歓迎してますが)ですが、オイラはMAMOR(マモル)という薄っぺらな月刊誌をつい最近手にしたんす。中身は防衛省編集協力と表紙に銘打っている通り、自衛隊絡みのもの。¥530で70頁程度の写真が多い代物。目玉のマークのフジサンケイ・グループに属する出版部門である扶桑社から出されているざます。中身は薄っぺらな写真が中心なので、本屋でぱらぱらと立ち読みしたです。
 その中身には他の雑誌メディアに比べて一足早く、気になる記事があったんす。川崎重工を中心にした次期輸送(C-X)及び、次期哨戒機(P-X)のプロジェクトっす。その飛行試験用プロトタイプの写真が掲載されていたんですねぇ。以前からオイラは、4000億円近くを投入する新規開発には賛成できなかったんです。C-XにはA-400やC-17グローブマスターⅢ、P-XにはP-8ポセイドンというカウンターパートがありますから。これらを購入すりゃ、安く済むやろと思ってたんですが、無論、プロジェクト開始時には、開発が進んでいなかったと言うのもあるけれど…結局、国内産業の振興策…公共事業…ですね。
 そう思うと、頭ではやはり簡単に納得できないんですけれども、ただこういう風に想像図だけだった代物が、実写を見てしまうと現金なもので、やっぱり国産の数少ない飛行機ですから、応援したくなってしまうものですねぃ。ようやく部隊配備に至った海上自衛隊のUS-2救難飛行艇だって、ホントに開発する意義があるのか疑問が無いわけではないっす。
 US-2を含めてこのC-XやP-Xの民間転用が計画されているそうですが、この実機の写真を見ると、日本の航空産業も、やりゃ出来るんだとは思うんすけど、果たして日本の航空機産業は国内だけで、小所帯で纏まっているので、国際的に売り出すとなると、アフターサービスの体制がほとんど整っていないんす。三菱がやろうとしているMRJ(ミツビシリージョナルジェット)さえ、海外でのサポートのために海外企業と提携しています。川崎も同じような対応をするだろうけれど、やっぱり日本国内の航空企業は諸外国に比べて規模が小さいっす。業界再編が必要と大昔から言われているのだが、全く進んでいないですねぇ。困ったもんです…。
 さて新規開発の両者ですが、見た目は何の変哲も無い代物。漸く形になったドンガラ(飛行機)としての特徴もあまり無いようですね。川崎が加わっているボーイング787のように、胴体を全て炭素繊維複合材の重ね張りにしたり、複合材の使用量が機体重量の半分だとか言う、徹底した軽量化の話も聞きません。(まぁ、適用しているはずですが、どの程度かは残念ながら見当が付きません…)ちなみにMRJでは787に適用した複合材製造技術を流用するようだが、翻ってC-XとP-Xの機体構造はオーソドックスなままのようです。報道資料だけから見ると、大きな開発スケジュールの遅延も無く、C-XやP-Xの機体に関しては、ほぼ順調に開発が進んでいるようですが、やはり問題は輸送機のC-Xより、哨戒機として数々のミッション機器を搭載するP-Xの方が、個々のミッション機器のインテグレーションなどで懸念材料があるが、米国のP~8Aポセイドンとの共通化も進められているようだが、何処まで順調に開発が進むかは、うかがい知ることが出来ないですね。C-Xはほぼ無難な設計ですが、民間使用のカタログスペックを見ると、使用できる滑走路が2000m超級と結構な長さであります。C-17のような1000m級の滑走路で使用可能という特徴があれば別だったのだが…ただしC-17は巡航スピードが旅客機より遅く、C-Xは同等と言われていますから、旅客機のコースも安心して飛行できるんだとか…。
 一方の次期哨戒機・P-Xは、4基あるエンジンをジェット化することで、現行のP-3Cより明らかに高速になっていますが、4発のターボプロップからジェットエンジンに換わっているので、当然、燃料消費が大きくなり、逆に滞空時間が短くなっています。その短さをカバーするには、ローテーションを増やすか、もしくは空中給油能力を与える以外に選択肢は無さそうですね。空中給油能力に関しては、C-Xには盛り込むらしいので、後はユーザーである海上自衛隊の判断でしょうね。 
 さて以外に知られていない次期哨戒機の特徴なのですが、対潜だけでなく、対艦攻撃にも結構、パンチ力があるんです。P-Xの主翼下には、8発の対艦ミサイルを搭載できます。単純に航空自衛隊・F-2支援戦闘機が搭載可能な4発の2倍でありまする。航空自衛隊の支援戦闘機に加えて、海上自衛隊の哨戒機に搭載する対艦ミサイルは、日本の航空対艦攻撃機の2本柱なんですねぇ。ミサイルの中身は、海上自衛隊が旧式化しつつあるASM-1Cやハープーン、航空自衛隊は旧式化しているASM-1及び、赤外線画像誘導方式のASM-2を運用し、次世代型の超音速対艦ミサイルとしてASM-3の開発が進行しているが、海上自衛隊での採用は未定ですけど、もし日本に外国の大規模な水上艦隊が敵対した場合は、この空中からのミサイルの槍が彼らを出迎えるわけです。この水際撃破の防衛戦略事態は、中々頼もしいアイデアだと思うのですが、残念ながらそれを実行するための弾薬の備蓄量は…心許ないんですね。残念ながら…憲法の議論も大事ですが、冷戦時代から言われる自衛隊の継戦能力の低さも、スコシは一考した方が良いかもしれないですね…他人事ながら…我々国民が国防を付託する役所も、憲法がどうのこうの言う前に、自分たちの思考も、もうちょっと改めた方が良いんじゃないの?…と思う憲法記念日の午後…日本の航空機開発を絡めて愚痴ってみました…。



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  1. 2007/05/03(木) 12:00:00|
  2. ミリタリー
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