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NHKスペシャル…技術の危機…

ビデオにとり溜めていた7.10~7.12の3夜連続でやったNスペをようやく見ることができた。いや、別に仕事が忙しかったとか言うわけじゃないんだけどさ…んでその3つのタイトルは以下の透りでもないんだけど、内容は…

1話が電脳保安の話
2話がロボットの軍事転用の話
3話がジェットエンジンの話

全体的な感想を言うと、前にやってた素材を使って、再度煮詰めなおしたという印象を受ける。

第一話の感想は…インターネットを経由したハッキングは、逆探が難しいということだ…そりゃそうだ。一昔前に比べりゃ、経由できる端末の数は、星の数ほどに増えたわけで…その数だけワープの筋道が成り立つってことであり、一昔前の外からの遠隔ハッキングと言えば、ネットは電話線経由なので、特定の周波数を使って、リンクを掌る交換機などのデータを盗み取ったり、乗っ取ることだったが、今ではそれが無線LANになったりして…まぁコンピュータ-セキュリティの現状の初歩的な常識を教えてくれたかなという感じ。日本にある民間のサイバーセキュリティーのオペレーションルームが映像に出ていたけれど、日本の警察や防衛庁といった保安行政機関のセキュリティのレベルを考えると聊か心配になった。銀行は暗証番号の書き換えが難しい磁気カードに変えて、常にランダムな暗証番号を発生させる暗証番号発生装置なる代物を利用者にカードの代わりに貸与するのだそうだ。まぁ頻繁に変えてりゃいいってわけだが、この番号の発生アルゴリズムが判っちゃえば…ねぇ…やっぱり現生が一番なのかしらん?…


第二話の感想は…このシリーズの中で一番萌えたロボットのお話。この特集では遠隔操作の無人機と,自立能力を持つロボットがごっちゃになっていたのが気になったが、果たして今のロボットの知能レベルの現状が人間の遠隔操作無しには、まだまだ危なっかしいというものに由来するのだろう。この特集の中で特に気になったのが、人間の筋力を強化する…もっというと運動能力を強化する…ロボットスーツ。これを番組内ではサイボーグといっていたけれど、これってサイボーグなのかなぁ?…というのが正直なところ。以前に見たサイボーグ特集には、実際に脳神経と電子機器がリンクしている様が映し出されていたので、それに比べると今回は面白みに欠ける。俺の頭の中でサイボーグの定義は、マシンと神経をリンクしたものという狭義なものだ。もっと言えば肉体的な期間を機械的なものに置き換えるという昔ながらのものだ。それに対してこの手のロボットスーツは、強化外骨格に類するものだが、先ほどの神経とのリンクという点では、日本製も米国製のロボットスーツも皮膚に貼り付けたセンサーから神経電流を読み取るからサイボーグといえるかもしれない。同じロボットスーツでも、国産品は制御のしやすいモーター方式で、米国製はガソリン駆動の油圧式ということで日本製のものの方が洗練されている印象を受けた。無論、アメリカでは他にも数種類作っているということなので一概には言えないが…さて人狼に登場したプロテクトギアの基盤技術になりそうでもあるこの技術。アメリカでは国防総省の国家プロジェクトに対して、わが国では国立大学の研究室とは言え、民間の研究部門が頑張って米国製に伍するものを作っている。日本の防衛技術研究は、米国の予算規模の10分の1以下だが、民間の技術レベルの高さに胡坐をかいているような気もしないではない。そもそも防衛技術開発に関して日本は世界のトレンドを様子見して、こそこそっと実用化するので、性能的に標準的なものは作るが、日本製の兵器は概して面白みの無い物を作り出すことが多い。これではリスクをとらずに民間の成果にただ乗りしているようなものだが、現状では致し方なかろう。話は脱線したが、ロボットカーによる無人運転技術の確立を目指したグランドチャレンジ…良いですね。アメリカはやっぱソフト作りですよねということを再認識させられた次第。砂漠の道を5台も完走できたんだからすごいじゃねぇですか。日本はこの分野でITSくらいしか俺は知らないんだが、ここらの話はあんまり伝わってこないよなぁ。次のステップとしては、対向車などが存在するより街中に近い状況設定で、どこまで対応できるかということだよね。アメリカの大学の研究室で行われている無人ヘリコプターの自立飛行プログラムの研究に日本人女性の研究員が出ていたけど、彼女は元は日本で無人ヘリの音声入力を研究していたというけど、それってヤマハのことかな?。映像に登場していたのは、中国にも不正輸出されたヤマハの無人ヘリと同系列の機体のようだったからね。ロボットの外見は誰でも知識があれば組み立てられるので、後はそれを動かすソフトウェアということになるけど、日本ははっきり言うと、その水準はどうなのだろう?…日本のライバルである中国よりどうなんでしょうねぇ?…心配です。

第3話はターボファンジェットエンジンのタービンブレードの破損について。これ見よがしに特集を組んでいたのだが、現代のジェットエンジンは、ガスタービン機関はジェット機以外にも、ヘリ、プロペラ機などの航空機や、戦車や艦船の推進機関や発電機として利用されている。そんな中でトラブルが起きて停止してしまうと一番やばいのが、空に浮かぶ航空機なわけだが、根本的にジェット機が登場して以来、この問題は解決していないようだ。果たしてエンジンは本体の値段より、一枚うん十万から数百万もするタービンブレードとかのメンテナンスコストが掛かり、ユーザーげっそり、メーカーにんまりなわけである。日本航空と全日空の整備部門の風景が映像の中に出てきたが、ある意味ではユーザー側である航空会社の整備部門では、これ以上考えられる対策や、技術的手段に限界があるのかもしれないように思った。だって世界のメジャーなエンジンメーカー(米国のゼネラルエレクトリック、プラット&ホイットニー、英のロールスロイス)は、ともに海外メーカーであり、国家の機密保持や特許を盾に情報を小出しにして肝心なことは教えてくれないんだもの…日本の航空会社は、エンジンが日本製じゃないことを嘆いてましたな…これは戦後のアメリカがとった日本の航空機産業潰しの政策に由来するものなんだろうけど、結果として日本は下請けで航空機産業を育成している。機体などに関しては、炭素繊維複合材などの得意部門があるが、エンジンに関しては弱いままだ。ただエンジンの材料開発には一日の長があるようで、映像の中でも日本人研究者の開発した従来のものより50度耐熱温度が上がったニッケル超合金をロールスロイスがタービンブレードに使うと言うお話が出ていたけど、ちょっと複雑な心境でもある。そもそもこのタービンブレードの破壊に関して言えば、ジェットエンジンが登場して以来付きまとう根本的な問題なんだけれど、それに対して如何にタフなエンジンを開発できるのか?…初期のジェットエンジンがドイツで1939年に登場した時のタービンブレードの耐熱温度は700度。それが現在では耐熱合金や、ブレード内部に冷却機構を設けることで、耐熱温度がかつての2倍以上になっているのだが、外見も変わらないし、運用上の最たるコストである燃費が抑えられて…るのは、良いことなんだけど、ただ原理はそのままにして、耐熱温度を上げることに血道を上げてきた歴史であるように映像では描かれていた。確かにタービンブレードは、かつて無いほどタフになっているんだけどさ。ロールスロイスのしようとしてることってば、従来の延長線上でしかないわけで…やっぱりこれからの航空機開発も従来の技術の延長でしか適わないのかな?…しかしタービンブレードの一枚一枚に、無数に開ける冷却口を一つ一つレーザー加工で穴を開けて行くシーンは、何だか皮膚のシミ採り療法を見ているような気がした。いや、これはこれでコンピューター制御を駆使した精密工作機械で穴を開けているんだから、出来うる最高の品質を担保しつつ、同時にこの冷却穴によるブレードの性能は最高度の機密になるのだそうだ。


P.S…18・8・27…ここで取り上げたロボットスーツに絡んで…

ロボットスーツを装着した登山ネタ。

この時期の例年の日テレ系列の恒例の24時間番組。大いにマンネリしてるのが良い感じなんだけど…だから大して気にも留めて見ても居ないんだけど、今年はロボットスーツを利用した登山の企算画があったので、それをチェックしてみた。ほんの10分程度の放映時間だったので、録画はしていなかったのが惜しまれる…んだけど…内容的には以下のようなものだ。

これは筑波大の開発した登山仕様のHALの装着者が、事故によって下半身不随の身障者を背負って、ヨーロッパアルプスを目指すと言う内容。そんな登山仕様に使うロボットスーツと言っても、外見上はHALの筐体に背負子を取り付けただけのシンプルなものだ。

そんで結果的には、目的の頂上到達は中途で断念されたのだが、この企画は来年以降に是非とも持ち越して再チャレンジして欲しいところでもある。さて素人の俺にも、(?)と思う突っ込みどころが2-3点ほどあったので、列挙してみようと思う。この登山仕様のHALは、番組内でのナレーションではシステム自体の耐久テストをせずに、ぶっつけ本番だったらしい。そして結局、傾斜の急な登りの最中に動作が鈍くなって使用を中止した。それから身障者の人は、そのままソリに乗せて人力で頂上を目指したが、この人の低体温症と高山病特有の酸欠により中途で断念されたわけだ。この人…男性なのだが、背負ってもらうスタイルにも問題があったようだ。後ろから単に負ぶさることで肺が圧迫されて、高山の空気の薄さや、事故の後遺症による肺活量の低下などが相まって、この人の体力を削いでしまったように見えた。背中合わせで背負うスタイルにすれば、そういった問題は緩和できたかもしれないが、それでは上っている最中はずっと空と眼下の風景を眺めるだけだから、山の頂を見ながら上を目指すと言う山登りの醍醐味は味わえないか。それだったらバックミラーで見るとか云う小細工もアリかもしれないけど、テスト不足だったHALの登山仕様も含めて、改善の余地は大いにありである。

来年以降のことは良く判らないが、これを一度で途切れさせてしまったら、非常に勿体無いことである。ただこと「ロボットスーツ」に関して云えば、HALの介護やリハビリでの応用や、トヨタ自動車では独自開発したロボットスーツの製造現場での活用、アメリカでは当然ではあるが軍事転用というように、その実用化は秒読みの段階にあり、ペースupしているようだ。余談だが、この登山仕様のHALは、第10山岳師団という山部隊(←名前だけ)を抱える米陸軍のニーズに合うマシンに思えるが、耐久性など改善の余地は大いにありそうだ。ここで云う軍事転用はどうでも良いが、高所で傾斜がキツイような極限環境下で動作が可能なことは、そのマシンの信頼性にも繋がるので、大事なことだと思う。ちょっとこじつけ的だけど、追伸は以上ですかね…。














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  1. 2006/07/13(木) 23:09:01|
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